一般にものもらいと言っているものには、「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」と「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」とがあります。
うちの娘は3歳の七五三の写真を撮る大事な時期に何ヶ月もこの「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」に悩まされた思い出があります。そしていまだにまぶたには傷が残っていますよ(二重のシワに隠れるからいいのですが・・・)
後悔しないようにきちんとケアをしてあげましょうね。
治るまでの期間は?登園はいつからOK?
完治までの期間
麦粒腫・・・1〜2週間
霰粒腫・・・2ヶ月〜1年くらい
目薬や軟膏で治療します。週に一度経過を見せるために通院します。
登園について
登園は問題ありません。
登園許可証の要/不要
不要
こんな症状
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)・・・細菌による感染。結膜炎(目の充血やかゆみ)を併発することもある。
まぶたの腫れ
まぶたに白いしこりのような塊
まぶたのかゆみ、痛み
目の充血
霰粒腫(さんりゅうしゅ)・・・マイボーム腺という皮脂腺の詰まり。麦粒腫とは異なり、かゆみや痛みはないことも。
まぶたの腫れ
まぶたに白いしこりのような塊
病院にはいつ連れてく?
気がついたらすぐに連れていきましょう。
緊急性の高い病気ではありませんが、目が腫れることで視界が狭まり子供にとっても鬱陶しいでしょう。保育園の帰りに寄れる眼科が無理なく通院できて良いかもしれません。
霰粒腫の場合、長期化することもありますので気長に治療しましょう。
ホームケア
お風呂
問題ありません。
大人にもうつる?
うつりません。
霰粒腫はもともと無菌性ですし、
細菌性の麦粒腫でも、その原因となる黄色ブドウ球菌は私たちの生活環境どこにでも存在する菌です。これは免疫の低下していない限り、体内に入っても負けることはないのです。
その他気をつけること
この記事でも「眼帯をしている女の子」のイラストを採用してしまいましたが、実はこの「眼帯」がクセモノです。
切開手術をした直後であれば血液を吸収する目的で用いますが、それ以外は着ける意味がありません。むしろ湿った状態になることで細菌が中で繁殖してかえって治りにくくなるおそれがあります。
治療期間が1年にも及ぶと時にめげそうになりますが、「眼科の帰りにはアイスを食べる」や「待合室のあの絵本を読む」などお子さんと何らかの楽しみを見つけて頑張ってください。