タレントの藤崎奈々子さん(39)が、「日刊ゲンダイ」のインタビューに答えて2015年5月に受けた「チョコレート嚢胞(のうほう)」の手術について語りました。
写真は藤崎奈々子オフィシャルブログ2015-5-29「手術しました」から
手術室に向かう時の表情だそうです!強い!
実は、私あーしゃんママも「チョコレート嚢胞(のうほう)」の保持者だったんですよね。
私の話はまた改めて書きますが、まずは藤崎さんの経緯についてお話を追ってみましょうね。
チョコレート嚢胞ってどういう病気?
症状
生理痛がひどい、重い
経血量が多い
などの症状が見られます。
ですが、我慢強い人はこれにすら気がつかないかも(涙
なので、年に一度の定期的な婦人科検診は習慣として受けていただくことをオススメいたします。
私も検診で見つかりました・・・。
名前の由来
「チョコレート」と聞くとなんとなく可愛らしさすら感じますが、実は不妊の原因でもあり、また閉経後のチョコレート嚢胞は卵巣がんに変化するリスクも高まる怖い病気です。
卵巣の中にできた袋(嚢胞)に経血が溜まっていき、古くなると酸化しドロドロになった内容物がチョコレートの形状に似ていることからつけられた名前です。
正式には「卵巣チョコレート嚢胞」と言います。
「チョコレート嚢腫」や「子宮内膜症性嚢胞」と呼ぶこともあります。
原因
どうして発症するのか?原因はわかっていません。
ですが、女性ホルモン「エストロゲン」の影響で子宮内膜が増殖して引き起こされることはわかってきました。そのため「エストロゲン」の分泌量が盛んな20〜30歳代で発症しやすく、妊娠・出産を望む年代の年齢こそ気をつけなければいけない病です。
原因について、あくまでも私感ですが
私や私の周りの人たちを見て、経験的に思い当たることは
平均体温が35℃代と低い
甘いものが好きで毎日摂取している
コレステロール値が高い
仕事などでストレスを抱えている
こういった条件がそろっている人は予備軍として要注意です。
→自然治癒した方法について(鋭意執筆中)
藤崎奈々子さんの闘病の経緯
2012年
健診時に「チョコレート嚢胞」があることを把握。
2015年2月
沖縄でのロケ時に、死を感じるレベルの腹痛を覚える
規定量以上の鎮痛剤を服用しつつ、なんとか2日間のロケをやり切り、羽田に戻った足でそのまま緊急入院。
検査の結果、「チョコレート嚢胞」が手術レベルに肥大していることが判明。
2015年5月(手術10日前)
手術の同意書を書くために両親と共に来院
「もし卵巣が腸にひどく癒着していたら、腸ごと切るので一時的に人工肛門になる可能性もある」との医師からの説明にお母様、顔面蒼白に。
病院帰りのお寿司を食べる約束にも「ママお寿司食べられないかもしれない…」との落ち込み様だったそうです。(が、実際にはパクパク食べたそうです 笑)
2015年5月(手術当日)
手術前は普通に歩けるのに、ストレッチャーで運ばれたそうです。
その理由は、緊張から歩けなくなったり、気持ちが悪くなったりする方が多いらしいから。
手術室に向かう藤崎さんの笑顔はこの記事のアイキャッチ画像の通りです。
手術のとき、10、9、8……と数えた辺りで世界が揺れて、「すごい!ホントだ!」なんて思った瞬間にブチッと意識が切れました。そして、パチパチと頬を叩かれて起こされたのです。すごいですよね、全身麻酔って(笑い) 日刊ゲンダイDIGITAL
全身麻酔で腹腔鏡手術
実際にお腹の中を見てみたら癒着はほとんどなく、無事に腹腔鏡での手術での摘出が完了しました。
術後、いちばん困ったのはトイレ。
尿管を取り付けられた状態というのは非常に不快だったそうです。
その後は順調に回復し、1週間弱で退院。
2017年現在
再発の多い病気のため、朝晩薬を飲んで月経を止めているとのことです。

『コウノドリ』小松さんの子宮線筋症とはどう違うの?
現在放送中のドラマ『コウノドリ』は、総合医療センターの中の産婦人科を舞台にしたお話ですが、第7話では、吉田羊さん演じる小松さんという助産師長さんが自身の「子宮線筋症」により子宮全摘出手術を受けるストーリーが放送されました。
「子宮線筋症」とは、聞き慣れませんが、主訴(患者が訴える症状)は「子宮内膜症」と同じ。
生理痛がひどい、重い
経血量が多い
です。
「子宮線筋症」は、子宮の壁内に起こった子宮内膜症のことで、筋腫と同様子宮が大きくなります。
「子宮線筋症」では、正常な筋層との境界が不明瞭なため病巣のみの摘出が難しく、今回のドラマのように残念ながら子宮全摘出という処置になることが多いようです。
対する「チョコレート嚢胞」(子宮内膜症)は、良性であることが多く、通常病変組織だけの切除で済みますが、これも悪化して腸などの他臓器との癒着が見られれば卵巣や子宮を摘出する必要が出てきます。
ここまで行ってしまうと本当に、外科手術しかないのですが、大きくなる前であれば薬物療法や自然治癒(再発予防)の方法もありますので、どうぞ希望を捨てないでくださいね。