脱北兵士の容体が安定!回復を遅らせた大量の寄生虫に見る北の事情

11月13日北の兵士が国境を超えて韓国側へ亡命したニュースが報道されました。
その際、計5発の銃弾を体に受け、現在も韓国の病院で治療を受けています。

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事件の経緯

2017年11月13日
手北朝鮮の兵士が韓国との軍事境界線を超えて脱北
その際自動小銃と拳銃を構えた仲間の兵士4人から計40発以上の発砲を受け、そのうち5発を被弾した。

被弾後もなんとか走って韓国側の施設「自由の家」までたどり着き、約40分後に韓国側の兵士に救護されヘリで病院へ搬送された。

11月15日
手術を執刀した亜州大学のイ・ククチョン教授によると、手術は成功したものの体内から見つかった”あるもの”の影響で兵士の体力消耗がはげしく、依然意識不明の重体で予断を許さない状況とのこと。

「最初に手術を行った際、腹腔(ふくくう)内はふん便や寄生虫などで非常に汚れていたため、後々合併症などを起こす可能性もあるだろう」との見方も示した。兵士の破裂した小腸からは大きいもので長さ27センチに上る数十匹の寄生虫が発見されたという。その最も大きいものは回虫の成虫と推測されている。また手術の際も損傷した内臓から寄生虫が次々と出てきて、しかもそれらがふん便と混ざり合って体内を汚染し、手術には非常に苦労したそうだ。

イ教授は「韓国では見られない寄生虫も出てきた。外科医として20年間勤務してきたが、これまで実際に見たことがなく、教科書でしか知らなかったような寄生虫だった」とした上で「韓国ではいくら貧しくてもある程度は環境が整えられているため、このような寄生虫はほとんど見られない」と説明した。イ教授はさらに「体内から発見された寄生虫は全て取り除いたが、寄生虫による感染症が起これば致命的な合併症を誘発する恐れがあるため、今も注意して見守っている」  朝鮮日報日本語版

11月21日
脱北兵士が意識を回復。
「ここは南(韓国)ですか?韓国の歌が聞きたい」と要求。
少女時代の「Gee」をオリジナル版、インディーズ版などで聞かせたところ、「オリジナル版が好き」と答えたという。

名前はオ・チョンソン、25歳の下士官だという。

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北の兵士をも魅了するK-POP

実は国境付近を警備する北の兵士ほど韓国文化の影響を受けているのではという指摘もあります。

というのも、韓国では2015年より北に向けた宣伝放送を再開しており、その内容は思想的なものに止まらず、少女時代のようなK-POPのヒット曲も含まれているんだそうです。

なるほど!
コートを脱がすには「北風」よりも「太陽」が有効だと改めて教えてくれる例かもしれませんね。

体内から出てきた大量の寄生虫に見る北の事情

今回見つかった寄生虫ですが数種類、それこそ図鑑でしか見たことのないようなものまで見つかったそうですが、そのうち一番成長していたのが「ヒト回虫」だったようです。

ヒト回虫は、生息数が少なければ体調にほとんど影響が出ない寄生主を脅かすような存在ではないのだそうですが、今回銃創(銃によって受けた傷)の周りを食うことで活動を活発化させていたようですね。本当におぞましいです!!!

北朝鮮の人民がこれだけ寄生虫に犯されているのも、農作物に使う飼料の不足から今でも人糞を使っていることにあるようです。
しかも堆肥生産のための「人糞集め」の厳しいノルマ(農場員1人あたり30トン)が課せられているのだそうです。

下肥(人糞堆肥)もきちんと発酵の手順を守れば問題はない(高温発酵中に菌も虫も死滅する)ためのですが、とにかく生産が追いつかないので虫が元気な状態で農作物に使われてしまうのでしょうね・・・

北の衛生、栄養状態の劣悪なことが伺い知れます。

脱北兵士の回復を待って、少しずついろいろなことが解明されることを期待します。

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