「子供ができてすみません」女性が社会で生きるのに忖度は必要?ワーママとして思うこと

「子供ができてすみません」

そんなショッキングな言葉で、妻の職場の上司である園長に挨拶をしたという名古屋市在住の男性(28)の話が議論を呼んでいます。さらにはこの投書を取り上げた「週刊ポスト」が同様の立場の女性を取材した記事がまた何とも言えない感じです。

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記事の概要

男性の妻が保育士を務める保育園では、結婚の時期と妊娠の順番を園長が決めているという。そして、夫婦はこの「掟」を破って予定外の妊娠をしたため、男性と妻は園長に謝罪したという内容だった。その後も、園長からの嫌味は続き、肩身がせまい思いをしているという。

〈子どもを育てる職業がこんな環境であるこの国は子育て後進国です〉そう綴った。
「新聞投書で話題の“妊娠の順番”、TBSでは“女の連帯感”」NEWSポストセブン

もともとの投書内容はこうでした。
働く女性の「出産」に関する社会の理解の欠如、それが問題のはずでした。

ところが、それに対して同じ働く女性から今度は

「この夫はわかってない!女性が社会で円満に仕事をして行くには忖度が必要だ!
それを男が問題提起したりあろうことか人の目につく新聞投書という行動を取るなんて!
奥さんの立場をさらに危うくするということがわからないのか」
←要約

という意見が噴出したのです。
なんだか風向きが変わってきたのですね。

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働く女性が社会で生き抜くために「忖度」は必要?

あーしゃんママも会社員で働いているときにあーしゃんを出産しました。
だから他人事ではありません。

当時の部署は割と大所帯ではありましたが、それでもあーしゃんママと同じ仕事をしている人は他にいなかったし、大きな収益源の仕事を任されていたため、滞りなく引き継ぐ必要がありました。

そのためには早めに申告し、後任の確保してもらえるよう手配したり。
引き継ぎの資料を事前に準備したり。
周りへのインパクトを最小限に抑えることを考えました。

妊娠・出産とは女体に起こる奇跡であるはずなんですが、それすら計画的に運ばなければならないのですから女性って大変ですよね〜

実際には「〜ねばならない」というよりは、そういった配慮ができる人が職場において尊ばれ、復帰後も歓迎されるのですよ。

そういう意味ではある程度の「忖度(そんたく)」は必要だと言えるでしょう。

 

計画なんか気にするな!「妊娠」は授かりもの

だけど!!!
みんな、この文句つけてる人たちは今妊娠することがどれだけ大変で貴重なものか知らないのね。

結婚しないという選択、晩婚化、環境ホルモンの影響による精子の現象の深刻化・・・
様々な要因によって昔より妊娠は難しいものになっています。
そう都合よく、計画通りになんていかないのです。
仕事は変えがきくけど、妊娠できるタイミングについては変えがきかないの!

不妊についてはこんな資料もあります。
2015年に行われた「第15回出生動向基本調査」(←5年に一度実施)によると、

不妊を心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は35.0%(3組に1組を超える)
子どものいない夫婦ではこの割合は55.2%(前回52.2%)

実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は全体で18.2%
子どものいない夫婦では28.2%(同28.6%)

さらには経済的なことだったり様々な事情で子供を持つことをあきらめた夫婦だったいるのよね。
であればですよ?

「子供を産み育てる」という決断をしてくれた人に対して、社会はあまりにも冷たいんじゃない。
元人事担当者のあーしゃんママとしては「案ずるな!産め!」と言いたいですね。

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